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福島県で主力漁法の一つ、沖合底引き網漁が解禁された9月1日、同県相馬市の松川浦漁港にはカレイやタコなどの「常磐もの」計19・8トンが水揚げされた。
福島県では2012年6月の試験操業開始以降、漁協がその日取れた全魚種のサンプルの放射性セシウムを測る自主検査を続けている。相馬双葉漁協によると、同港にこの日揚がった全52種はいずれも「不検出」だった。
約1・3トンの水揚げだった宝恵丸の菊地栄達船長(30)は「国内では悪い反応は少なく、ほっとしている」と話す一方、今後の風評被害を警戒し「第1原発周辺の海水などに異常が出ていない今の状況を維持することが絶対だ」と強調した。
港には昼ごろから新鮮な魚介類が並べられ、仲買人が見定めながら続々と入札していた。漁協関係者によると、全体的に価格は安定していた。